
北欧の大手不動産会社Castellumは、建物と企業戦略の両面で「健康とウェルビーイング」を重視する取り組みを長年にわたり推進し、業界の先進事例となっている。
同社は2017年にWELL認証への取り組みを開始し、2021年までに9物件でWELL認証(Goldなど)を取得。その後、2021年にはWELLを年次報告に組み込むなど企業戦略に組み込み、スウェーデンを中心に37物件を「WELL at scale」プログラムに登録。2022年にはデンマーク・フィンランドへも拡大した。
この長期的な取り組みの成果として、2023年に「Eden」プロジェクト、2025年に「7stjärnan」がそれぞれWELL Core Platinum認証を取得。特にマルメの7stjärnanでは以下の「トリプルPlatinum」を達成した:
- 建物本体:WELL Core Platinum(2025)
- テナント(E.ON本社):WELL Platinum
- 自社オフィス:WELL Platinum(2026)
この成果は、2019年からのCastellumとE.ONの早期連携と、設計・運用の一体的な調整によって実現された。
7stjärnanは持続可能な都市開発地区Nyhamnenに位置し、WELLの考え方は建物を超えてテナントの働き方や健康施策にも影響を与えている。また同建物はBREEAM-SE「Outstanding」も取得している。
Castellumの事例は、ポートフォリオ全体に健康視点を組み込むことが、不動産業界における今後の競争力の鍵であることを示している。
IWBI記事 原文(2026年3月19日)

