Q&A(5) LEED材料

5-1. 店舗設計に適したセミナー等はありますか?

過去のセミナーで 参考になりそうな回をご案内差し上げます。
詳細は会員限定の資料となっておりますが、おおよその概要は把握いただけることと思います。
2014年エコプロダクツ展 スターバックスコーヒージャパン事例あり https://www.gbj.or.jp/ecopro2014seminar-data/
2015年 第16回セミナー LEED-CIに関する基礎講座
https://www.gbj.or.jp/16seminar-data/
ビル一棟まるごとではなく、テナント店舗においてLEED認証取得をめざされる場合はLEED-CIが参考になります。 (厳密にはLEED-CIのバリエーションとして別にLEED店舗版もあります。)
但し、これらのセミナーはLEEDの旧バージョン(v2009)で認証されたものについてです。 今年11月以降の登録から全て最新バージョンのv4で行うことになっており、基本コンセプトに大きな違いはないものの 評価項目やクライテリア等に変更がなされています。 なお、内装に関するLEEDは従来はCI(Commercial Interior)と呼称されていましたが、 現在はID+C(Interior Design and Construction)とされています。

建物内の店舗やテナントオフィス等に関するLEED v4 ID+Cについては、 USGBCサイトから無料でダウンロードされる以下の概要版資料が参考になります。日本語版も公開されています。
LEED v4 for Interior Design and Construction
http://www.usgbc.org/resources/leed-v4-interior-design-and-construction-current-version

LEEDのコンセプトについての入門資料としては、以下の日本語版が有償でダウンロードできます。
LEED Core Concepts Guide in Japanese
http://www.usgbc.org/resources/leed-core-concepts-guide-japanese
$85.00 (デジタル書籍のダウンロード)

5-2. LEED認証を受けようとしている建物に弊社のガラスを使ってもらおうとしているのですが、その場合、どのような認定の取得もしくは認証が必要でない場合はどのようなデータをそろえる必要がありますか?

LEED認証のなかでガラス建材は、ビルのエネルギー性能に影響を与える外装の構成要素としての面と、人々の健康で快適な生活への影響を配慮した建材としての面が評価されます。
新築のプロジェクトの場合、ビルのエネルギー性能はエネルギーモデリングを使ってのシミュレーションが必要になりますが、それに該当する解説に、外装材(ガラス建材を含む)には次のような情報が必要になると書かれています。
Building envelope attributes. Wall and roof insulation, thermal mass, window size and orientation, exterior shading devices, window performance (U-values, solar heat gain coefficient, visible light transmittance).
健康への影響を配慮した建材としては、Life Cycle Assessment (LCA) やCradle to Cradle(C2C) の考え方に沿ったサステナブルな製品としての認証を受けている建材が多くの割合でプロジェクトに使われていると、ポイントに貢献できる場合があります。
詳細はGBJ WEBページ内マテリアルライブラリーをご覧ください。
https://www.gbj.or.jp/leed/leed-material/

5-3. 海外に自社製品を輸出販売していますが、米国のお客様から、LEED認証取得を要望されています。そもそも、どのようにすればLEED認証を取得できるのでしょうか?。

LEED認証取得において貴社製品がLEED認証へ寄与する可能性のお話か、貴社のお客様がどこかの建物に対してLEED認証取得を目指しておられるというお話かがやや不明確ですが、前者であれば、EPDの取得や情報開示によって貢献の可能性があります。
貢献できる製品はGBJ WEBページ内マテリアルライブラリーへの掲載が可能(法人会員)です。
gbj-adminioffice@gbj.or.jpまでお問合せください。
後者であれば、GBJホームページにLEED業務に関してのコンサルティング会社のリストがありますので、そちらを参照ください。

5-4. 構造用鋼板を加工業者に販売しています。素材メーカーとしてどのようなアプローチでLEED認証取得に向けて加工業者のサポートができるでしょうか。

LEEDには資源・マテリアルという評価項目があります。 具体的には、材料のリサイクル率、材料の情報公開、材料に関する環境ラベル(EPD)、材料メーカーのサスティナビリティ・レポート(あるいは統合報告書)内容などが評価対象になります。
とくに最近は建築材料の内容(組成、入手経路)が評価対象となる評価項目が増えたため、貴社素材の情報提供はLEEDに関心のある加工業者へのアピール材料になると思われます。 LEEDに貢献する材料に関しては、製品検索マテリアルライブラリーをご覧ください。
https://www.gbj.or.jp/leed/leed-material/
またGBJ WEBページ内マテリアルライブラリーへの掲載が可能です。gbj-adminioffice@gbj.or.jpまでお問合せください。

5-5. 日本国内にLEED基準に満足できる建材と塗料等を扱っているメーカーはありますか。

GBJの作成した、LEEDのクレジット取得に資する製品検索マテリアルライブラリーがあります。下記をご覧ください。 https://www.gbj.or.jp/leed/leed-material/

5-6. JISに基づいたホルムアルデヒド放散量試験結果であれば持ち合わせがあるのですが、LEEDでは使用できないのでしょうか?

残念ながら現時点ではJISの試験は認められておりません。(2020年4月現在)

5-7. 自社製品(壁材)を中国に輸出・販売しようとしているのですが、LEED認証が必要と言われています。ホームページのQ&Aを見ると”製品単位で認証を与えることはしていません。”とあります。ということは、先方の勘違いということでしょうか?

LEEDは製品単位で認証を与えることはしていません。 御社製品に関して「LEED認証が必要」と言われているとすれば、LEED認証の必須項目を満たすために、あるいはクレジットポイントを取得するために、貢献できる製品になっている必要があると言う意味ではないかと推察します。
例えば、日本ではエコリーフ環境ラベルに代表されるようなLCA(ライフサイクルアセスメント)手法を用いて製品の全ライフサイクルステージにわたる環境情報を定量的に開示する環境ラベルを取得している製品であればLEED認証の取得に貢献できる可能性があります。

5-8. 外壁遮熱断熱塗料を中東国、東南アジア圏へ販売をします。商談をしたところグリーンビルディングレギュレーション(シビルディフェンス)について取得を求められました。GBJが発行する書類はUAEで効力がありますか?

UAEが同時に設定しているローカルの”Green Building Regulations & Specifications””や””Dubai Civil Defence””に関してで、直接LEEDとは関係が無く、お問い合わせにお答えできる情報を持ち合わせていません。LEEDの認証を受けたプロジェクトで使われている材料・製品などが他のグリーンビル認証の取得に有利だということは十分あり得ると思います。ただしLEEDの開発元の米国グリーンビルディング協会(USGBC)またGBJが独自に材料・製品そのものに認証を出すといった活動はしておりません。

5-9. オフィス家具もLEEDの認証対象でしょうか?

LEEDの中で家具に関する項目は、低放散材料、リサイクルなど多岐に渡っています。 オフィス家具そのものが認証対象ではありませんが、一定レベルの以上の品質を確保している家具は該当する評価項目に貢献することができます。 評価項目を概説している日本語訳がこちらのリンクからダウンロードできますので、”家具”といった言葉で検索してもらうと少し詳しい解説を見ることができます。
https://www.gbj.or.jp/leed_japanese_documents/

5-10. 椅子1脚の認証を依頼する場合、認証取得易費用が大体いくら掛かりますか?

LEEDでは特定の製品(家具や内装など)を認証することはありません。 家具の場合、低放散材料やリサイクルの情報を提示・公開することでLEEDの評価に貢献できる可能性はあります。 評価項目の概説をご覧ください。 https://www.gbj.or.jp/leed_japanese_documents/

5-11. 家具に関してもLEED基準はありますか。

室内の空気環境を保全するために、VOCの含有量、放散量が基準値(ANSI/BIFMA e3-2011スタンダードのセクション7.6.1又はセクション7.6.17.6.2の基準値)以下であることを証明する一定の認証を取得した(例:UL Greenguard Certified又はUL GreenguardGoldなど)家具を購入することがLEEDのポイント取得に貢献することはあります。

5-12. LEED認定取得を検討したいのですが、具体的な建材対応について教えてください 

LEED認証は建材単体を対象にした認証システムではありません。
LEEDは安全な建築材料が利用されていることも評価の対象にしており、建材への対応を求められているクレジットは複数あります。新しいバージョンLEED v4からは更に重視されています。 それぞれの製品が世界各国ですでにある情報開示制度などの基準を満たしているかどうかなどを評価基準にしています。

MATERIAL & RESOURCES(材料と資源)の評価項目では、PCRやEPDなどの説明がされています。
Product Category Ruling (PCR):建材など製品種類別にどのように情報開示をするかを決めている規格で、責任ある組織が規格通り情報が提供されているかを管理しています Environmental Product Declaration (EPD):企画に基づいた製品の環境性能の情報開示

GBJでは個人会員、法人会員の皆さんと、これまで行ってきたセミナーの資料やUSGBCの翻訳資料などを共有することで、LEEDに対する理解を深めていただいています。
また、日本からLEEDの開発元のUSGBCに組織的に働きかけて、日本でLEEDが使いやすくなるように協議を進めています。 LEEDに貢献する材料に関しては、製品検索マテリアルライブラリーをご覧ください。https://www.gbj.or.jp/leed/leed-material/
またGBJ WEBページ内マテリアルライブラリーへの掲載が可能です。

5-13. 接着剤に関しての内容や規定(ホルムアルデヒド系接着剤は使用不可など)がありましたら教えてください。

お問い合わせの件はLow-emitting materialsに該当すると思われます。
http://www.usgbc.org/node/2614095?return=/credits
他にも材料やLCAなどでも接着剤に関係するクレジットがありますので合わせてご確認いただくことをお勧めします。

5-14. LEED認証では、FSC認証の木材を使用するとポイントが得られるとの事ですが、FSC認証以外でポイントが得られる認証木材制度は有りますか?

「木材製品としてはFSC認証がLEEDの加点に有利となるものですが、 その他に、
Sustainable Agriculture Network labels Certified Sources as defined by ASTM D7612-10 TYPE IIIのEPD(Environmental Product Declaration)情報開示をしたもの、
C2C(Cradle to Cradle)認証を取ったもの
などがLEEDの加点に有利になると思われます。
詳しくはUSGBCのサイトをご覧ください。
https://www.usgbc.org/credits
LEED認証に貢献する材料に関しては、製品検索マテリアルライブラリーをご覧ください。https://www.gbj.or.jp/leed/leed-material/ 

5-15. LEED認証では、PEFC認証材及びSGEC認証材は加点に有利となりますか?

残念ながら、認証木材に関してはFSC認証のみがLEEDで有利となるものです。 PEFC認証材及びSGEC認証材は対象となっていない模様です。
Legal WoodのACPとして
http://www.usgbc.org/node/10146342
http://www.usgbc.org/node/10146311
などが新たなパイロットACP*として2016年4月から追加されたものとなります。
*パイロットACPは、本評価システムに追加する前段階でのテストケースです。

これを見ると FSC認証木材の他に、ASTM D7612-10で定義された
・wood verified to be from Legal (non-controversial) Sources as defined by ASTM D7612-10
・wood used on the project must be from Responsible Sources as defined by ASTM D7612-10
・wood-based materials and products must be sourced from Certified Sources as defined by ASTM D7612-10
である場合に、加点に対して有利となるとあります。
あくまでASTM D7612-10での上記に当てはまる認証を得たものとなっています しかし、 http://www.sfiprogram.org/files/pdf/leed-acp/
の記事にあるように、上記に当てはまる認証としてSFI、ATFS、CSA、PEFCの認証を得たものもポイントに有利なカウントになるようになりましたが、CoCを併せて取らなければならないケースがあることには注意が必要です。
この質問に対する回答はGBJの会員企業のコンサルタントから情報提供されています。 さらなる詳しい説明が必要な場合は、そちらに直接問い合わせください。

5-16. 輸入品を使用する場合も仕様によってはLEEDのクレジット取得の可能性があるのでしょうか。廃材が含まれた実験用テーブルをアメリカから輸入した場合、クレジット取得の可能性はありますか。

家具の場合、輸入品を扱う場合のデメリットとして、地産地消(できるだけ近距離の材料を使うことで輸送エネルギーを低減する)を推奨するクレジットの得点が難しいことが挙げられます。
そのほかのクレジットとしてLEED認証では、家具についてはリサイクル認証品であるか、だけでなく、VOCが発生しないこと、どのような場所で原料が採取されたかがトレースできるこ と、どのような(環境に配慮した)会社が生産したかがわかること、などの説明責任・情報開示を重視したクレジットがあります。
したがって、家具製造会社の透明度が高いことがクレジット加点では重要となります。

5-17. LEED認証の評価項目の中に、空気(AIR)とあり、更に「フィルター」の項目がありますが、弊社の製品でLEED要求仕様を満足できないか検討中です。基本的な部分をご教授ください。

LEED認証v4の、新築建物を対象とするBD+Cでは、
エアフィルターに関する項目としては、
EQクレジット:室内空気質計画の強化 - 選択項目1.追加のIAQ向上戦略
があり、仕様が定められています。
ここでの微粒子フィルターの性能は米国規格のMERV13以上です。これは日本のJIS規格での比色法95%以上に相当します。
また、EQクレジット:建設時の室内空気質管理計画 に工事中の換気用エアフィルターの基準も定められています。
LEED v4 BD+Cの日本語概要は、以下のUSGBCサイトから無料でダウンロードできますので、ご確認ください。 https://www.usgbc.org/resources/leed-v4-bdc-rating-system-japanese

5-18. 住宅用外壁材のメーカーで、自社製品を輸出販売しています。弊社のような部材メーカーがLEED認証と関わるとすれば、具体的にはどのような対応が必要となるのでしょうか?

外装建材に関しては、LEEDの評価項目「Material」が関連するかと思われます。
その概要と要求事項を記している「Rating System」(USGBC発行)は、無料でダウンロードできますので、 その中の関連しそうな項目を参照されることをお勧めします。 より詳細に解説を記している「Reference Guide」はUSGBCのWEBサイトから購入可能です。
更に助言が必要な場合はLEEDコンサルに依頼することもご検討ください。
GBJサイトに複数のLEED コンサルタント会社を紹介しています。
https://www.gbj.or.jp/leed/leed-consultant-company/
またGBJ WEBページ内マテリアルライブラリーへの掲載が可能です。gbj-adminioffice@gbj.or.jpまでお問合せください。

*「Rating System」(無料ダウンロード可)について:
「Rating System」のうち、(新築の)「建物設計と建設」、(テナント部分の)「インテリア設計と建設)」、「既存建物の運用・保守」のLEEDシステムについては日本語版があります。 以下のGBJサイトにリンクしています。
https://www.gbj.or.jp/leed_japanese_documents/
なお、住宅を対象とするLEED Homes の「Rating System」の英語版はUSGBCサイトから無料でダウンロードできます。日本語訳はありません。
https://www.usgbc.org/resources/leed-v4-homes-and-midrise-ballot-version

5-19. WPRC製品が 低放散材料の評価項目の中で複合木材にあたりますか?

一般的な回答ですがRating Systemの解説(日本語版)では次のようになっています。
“複合木材評価:複合木材では、カリフォルニア大気資源局の Airborne Toxic Measure to Reduce Formaldehyde Emissions from Composite Wood Products Regulation(複合木材 からのホルムアルデヒド放散規制、 ATCM)の定めに従い、ホルムアルデヒド超低放散( ULEF)レジンまたはホルムアルデヒド無添加レジンについてのカリフォルニア大気資源局 ATCM のホルムアルデヒド要求事項を満たすホルムアルデヒド低放散であることを文書化しなければならない。”
また、上記のカリフォルニア大気資源局の仕様には複合木材の条件としてhardwood plywood、particleboard、medium density fiberboardとの記載があり、プラスチックとの複合製品については言及されていません。

LEED v4のリファレンスガイドには、米国以外での条件として
“For projects outside the U.S., composite wood must be documented not to exceed a concentration limit of 0.05 ppm of formaldehyde (0.06 mg/m2-h when expressed as emission rate) as tested following either EN-717-1:2004, following ISO 16000-3: 2010, ISO 16000-6: 2011, ISO 16000-9: 2006, ISO 16000-11:2006, or following CEN/TS 16516: 2013 either in conjunction with AgBB or with Belgian or French legislation on VOC emission class labeling.”
と記載されおり、ハードルは高いと理解しています。

5-20. 海外の建材で、生産国のLEEDのポイント加算に認められた商品を、日本国内で使用して建てた建物がLEEDの認証を得ようとしたときには、ポイント加算に認められるのでしょうか?日本で認められた商品しか日本の建物の加算点には認められないのでしょうか?

LEED認証システムを運営するUSGBC(USグリーンビルディング協会)は、建物やエリアに対する認証を付与しますが、製品を認証することはありません。
LEEDの評価基準で定められた認証制度」による、認証取得済み製品を採用することで、ポイント取得に貢献する場合はあります。その場合の「LEEDの評価基準で定められた認証制度」による製品であれば、生産国や施工現場の立地によらず、ポイントに貢献します。

5-21. ハンドソープについて教えてください

ハンドソープに関する関する詳細は以下をご参照ください
http://www.usgbc.org/resources/leed-v4-om-rating-system-japanese
の86ページをご覧ください。

5-22. 粉体塗装や遮熱塗料の環境対応について教えて下さい。

GBJは建築物や地域の環境性能に関するLEED認証などに関する情報を扱っております。
その中で、建材の環境性能としての多くの要件が求められております。 その一部に塗料に関する要件も出てきますが、米国の基準が基本であり、要件の内容は複雑で、多岐に亘ります。 もし、内容に関してお知りになりたければ、以下のページにある評価項目概説の日本語版をご覧ください。
https://www.gbj.or.jp/leed_japanese_documents/
案件で使用するとLEED認証に有利になる塗料とするには、メーカーさまがこの評価項目にある塗料関連の認証 (ラベルなど)を取得・維持することが有効です。 内容が複雑で良く理解しているメンバーも少ないと思います。
もし、興味があればGBJに入会頂き、 先導して調査頂ければ幸いです。