プロジェクトのチェックリストと呼ばれているものは、クレジット項目の名称と獲得可能ポイントの一覧表です。
LEEDのアプリケーションごとに獲得可能ポイントが違います。例えば新築でも用途によって8種類分かれています。
これらをまとめて、クレジット項目を和訳したものを会員用に用意しています。
エクセルファイルなのでダウンロードして編集して使えます。
どんなイメージの表なのかは、次のリンク先で一部見てもらうことができます。
https://www.gbj.or.jp/resources/leed-v4-checklist/
Version 2009でもクレジット項目の和訳は参考にしてもらえる資料です。
”Project Checklistの和訳版”というご質問ですが、もしかすると通常チェックリストと呼ばれているものではなくて、各クレジット項目の要求事項や評価基準が書いてある解説本(Reference Guide)に関してかもしれません。
または、英文でUSGBCサイトに公開されている各クレジット項目の要求事項の簡易版をさしていらっしゃるかもしれません。
同じく会員用に用意してある用語集は、英文資料を読む際に参照していただけます。
イメージは、https://www.gbj.or.jp/resources/leed-glossary/ です。
GBJ会員は、会員ページにある過去のセミナーの資料などからもチェックリストなどに関する情報を入手することが出来ます。
V2009のチェックリストの和訳版は作っていませんが、新しいv4の和訳版を利用してもらうことができます。
(クレジットの項目名も共通のものが多くあります。)
日本語版のチェックリストは、USGBCのサイトにあります。会員でなくても見ることができます。
USGBCのサイト(https://www.usgbc.org/)のサーチ欄に、japanese checklist と入れると出てきます。
LEED v4 for Building Design and Construction Checklist – Japanese
http://www.usgbc.org/resources/leed-v4-building-design-and-construction-checklist-japanese
LEED v4 for Interior Design and Construction Checklist – Japanese
http://www.usgbc.org/resources/leed-v4-interior-design-and-construction-checklist-japanese
LEED v4 for Building Operations and Maintenance Checklist – Japanese
http://www.usgbc.org/resources/leed-v4-building-operations-and-maintenance-checklist-japanese
LEED v4 for Neighborhood Development Checklist – Japanese
http://www.usgbc.org/resources/leed-v4-neighborhood-development-checklist-japanese
LEED v4 for Homes Design and Construction Checklist – Japanese
http://www.usgbc.org/resources/leed-v4-homes-design-and-construction-checklist-japanese
これらはGBJのワーキンググループで和訳をサポート(推敲・監修)しました。
LEEDは安全な建築材料が利用されていることも評価の対象にしており、新しいバージョンLEED v4では更に重視されています。
ただし、建築材料そのものをLEED認定という形にすることは無く、それぞれの製品が世界各国ですでにある情報開示制度などの基準を満たしているかどうかなどを評価基準にしています。
MATERIAL & RESOURCES(材料と資源)のクレジットカテゴリーでは、PCRやEPDなどの説明がされています。
Product Category Ruling (PCR):建材など製品種類別にどのように情報開示をするかを決めている規格で、責任ある組織が規格通り情報が提供されているかを管理しています
Environmental Product Declaration (EPD):企画に基づいた製品の環境性能の情報開示
GBJでは個人会員、法人会員の皆さんと、これまで行ってきたセミナーの資料やUSGBCの翻訳資料などを共有することで、LEEDに対する理解を深めていただいています。
また、日本からLEEDの開発元のUSGBCに組織的に働きかけて、日本でLEEDが使いやすくなるように協議を進めています。
v4での節水項目(必須、選択)はPathが2つあり、
Path1ではすべての個別器具で規定の%(20、32、50%等)削減できることを証明します(Path 1は必須項目にのみ適用可能)。
Path2では、屋内の水(大小便器、蛇口、給湯、シャワー)の総量での削減率を計算で示します(Path 2は選択加点に適用可能)。個別器具ごとの基準は、一律20%削減である必要はありません。
なお、雨水中水利用による削減は、必須項目(Prerequisite)では適用できませんが、選択項目の計算には加えることができます。
http://www.usgbc.org/resources/leed-reference-guide-building-design-and-construction
非会員の方への情報提供範囲を超えますことから、回答はここまでとさせていただきますが、 補足として、以下ご案内いたします。
1ー無料でダウンロードできるWater Use Calculatorをご紹介します。Baseline CaseとDesign Caseの計算方法がわかります。
http://www.usgbc.org/resources/indoor-water-use-calculator
2-GBJ法人会員でLEEDコンサルティングを業務としている会社をご紹介します。
https://www.gbj.or.jp/sample-memberpage/leed-consultant-company/
3-GBJ会員として、LEEDの規定・運用基準に影響を与えることができます。 Watersense機器が普及していない米国外での適用において、器具単体でのカウントとするか、設備機器全体での20%減とするか、はまだグレーゾーンが存在しております。LEEDは国際化をめざしていますので、日本でのクレジット適用についてGBJから提案を行えば、USGBCも対応する可能性があります。GBJへ入会いただき、クレジットが柔軟かつ適切に運用されるよう、積極的にご協力いただければ幸いです。
なお、グリーン電力証書とカーボンオフセットは種類が異なりますのでご留意ください。(LEEDの計算上、グリーン電力は電力消費の削減分のみ、カーボンオフセットは電力以外も含めて削減可能です)。詳細についてはリファレンスガイドを購入されるか、LEEDコンサルにお問い合わせることをお勧めします。
http://www.usgbc.org/node/2614095?return=/credits
他にも材料やLCAなどでも接着剤に関係するクレジットがありますので合わせてご確認いただくことをお勧めします。
詳しくは、LEEDコンサルタントに依頼するか、LEED reference guide やUSGBCのWEBサイトにある、各クレジットの内容が示されているLEED credit library にてEAカテゴリーのエネルギー使用関係のクレジット(Minimum energy performance等)をご覧ください。
Sustainable Agriculture Network labels Certified Sources as defined by ASTM D7612-10 TYPE IIIのEPD(Environmental Product Declaration)情報開示をしたもの、
C2C(Cradle to Cradle)認証を取ったもの
などがLEEDの加点に有利になると思われます。
詳しくは、USGBCにお問い合わせ頂くのが良いと思われます 以下を参考として一読ください。
http://www.usgbc.org/sites/default/files/LEED-and-Forest-Products-April-5-2016.pdf
http://www.usgbc.org/node/10146342?return=/pilotcredits/New-Construction/v4
Legal WoodのACPとして
http://www.usgbc.org/node/10146342
http://www.usgbc.org/node/10146311
などが新たなパイロットACP*として2016年4月から追加されたものとなります。
*パイロットACPは、本評価システムに追加する前段階でのテストケースです。
これを見ると FSC認証木材の他に、ASTM D7612-10で定義された
・wood verified to be from Legal (non-controversial) Sources as defined by ASTM D7612-10
・wood used on the project must be from Responsible Sources as defined by ASTM D7612-10
・wood-based materials and products must be sourced from Certified Sources as defined by ASTM D7612-10
である場合に、加点に対して有利となるとあります。
あくまでASTM D7612-10での上記に当てはまる認証を得たものとなっています
しかし、
http://www.sfiprogram.org/files/pdf/leed-acp/
の記事にあるように、上記に当てはまる認証としてSFI、ATFS、CSA、PEFCの認証を得たものもポイントに有利なカウントになるようになりましたが、CoCを併せて取らなければならないケースがあることには注意が必要です。
この質問に対する回答はGBJの会員企業のコンサルタントから情報提供されています。
さらなる詳しい説明が必要な場合は、そちらに直接問い合わせください。
LEEDでの各評価項目の基本条件概要を記したLEED v4 Rating System がUSGBCサイトで無料公開されており、 WEの基本をご覧いただけます。
この資料は、2017年1月より日本語翻訳版も公開されています。
翻訳版に協力したGBJのWEBサイトにてもリンクしております。
https://www.gbj.or.jp/leedv4_ratingsystem_japanese/
また英語のみですが、USGBCのWEBサイトにLEED v4 での「水」に関して解説する教育用のページがあり、こちらで Indoor water use reductionの項目 やIndoor water use reduction calculatorをお調べになることをお勧めします。
LEEDでの水に関する項目は、飲料水(Potable Water)使用の適切な削減を評価しています。 クーリングタワーでは、蒸発や飛散によって循環水の濃度レベルが上昇することによるクーリングタワー機能の低下を防ぐために、 濃度レベルが上昇した循環水の一部を除去(ブローダウン)し補給水(メイクアップウォーター)を加えます。 循環水を妥当な濃度範囲内に押さえつつ、飲料水(Potable Water:上水・井水など)による補給水の量を減らすことがLEEDの「WEクレジット:クーリングタワーの水使用」で評価され最大2ポイントが獲得できます。
「クーリングタワーのサイクル値」というのは、クーリングタワーの循環水の濃度倍率(サイクル)を指し、カルシウムや塩素など5種類の含有物の許容最高濃度(ppm) を実際の補給水の一回の実測分析値によって除した値から導かれます。補給水の5種類の含有物によるいずれかの「サイクル数」で最も少ない値が上限の「サイクル数」となります。 ただし、このサイクル数は補給水の一回の実測分析値によるものでばらつきや変動も想定されるのでシステムの信頼性を確保するために、この方法による場合の実際の管理は最大10サイクルを上限に制限しているものと思われます。これにより1ポイントが獲得されます。 なお、補給水の処理により含有物の濃度が低く、10倍以上の濃縮サイクルが可能な場合には、冷却水または補給水の処理レベルを上げている方法と計算を示すことで2ポイント獲得することができます。
なお、ご覧になったLEED v4 Rating System には、クレジットの意図と条件のみが記載されていますが、 更なる解説は「LEED Reference Guide for Building Design and Construction」で確認することができます。USGBCのWEBサイトにて購入できます。
http://www.usgbc.org/resources/leed-reference-guide-building-design-and-construction
実際の状況によっても違ってきますのでLEEDコンサルタントに相談されることもお勧めします。
同フォームに入力すると自動計算されますので各社判断は入りません。
ご参考まで、小数点以下3桁で四捨五入、小数点以下2桁表示が同フォーム入力時の共通ルールとなっています。
そのほかのクレジットとしてLEEDでは、家具についてはリサイクル認証品であるか、だけでなく、VOCが発生しないこと、どのような場所で原料が採取されたかがトレースできるこ と、どのような(環境に配慮した)会社が生産したかがわかること、などの説明責任・情報開示を重視したクレジットがあります。
したがって、家具製造会社の透明度が高いことがクレジット加点では重要となります。
こちらは、環境情報開示(EPD)に着目したクレジットですので、基本的にタイプIIIの製品を多くもちいることを求めています。タイプI、タイプIIに関する言及はありません。
ただし、EPDに関して第三者認証を得た品目については0.5品目として数えることができます。また、ISO14044 に合致した厳格なライフサイクルアセスメントを行っている 品目については、0.25品目として、カウントします。×0.5、×0.25の低減はありつつも、タイプIIIを完全に満たしていない製品も同クレジットのカウントに加えることが可能です。
エアフィルターに関する項目としては、
EQクレジット:室内空気質計画の強化 - 選択項目1.追加のIAQ向上戦略
があり、仕様が定められています。
ここでの微粒子フィルターの性能は米国規格のMERV13以上です。これは日本のJIS規格での比色法95%以上に相当します。
また、EQクレジット:建設時の室内空気質管理計画 に工事中の換気用エアフィルターの基準も定められています。
LEED v4 BD+Cの日本語概要は、以下のUSGBCサイトから無料でダウンロードできますので、ご確認ください。
https://www.usgbc.org/resources/leed-v4-bdc-rating-system-japanese
その概要と要求事項を記している「Rating System」(USGBC発行)は、無料でダウンロードできますので、 その中の関連しそうな項目を参照されることをお勧めします。
より詳細に解説を記している「Reference Guide」はUSGBCのWEBサイトから購入可能です。
更に助言が必要な場合はLEEDコンサルに依頼することもご検討ください。
GBJサイトに複数のLEED コンサルタント会社を紹介しています。
https://www.gbj.or.jp/leed/leed-consultant-company/
*「Rating System」(無料ダウンロード可)について:
「Rating System」のうち、(新築の)「建物設計と建設」、(テナント部分の)「インテリア設計と建設)」、「既存建物の運用・保守」のLEEDシステムについては日本語版があります。
以下のGBJサイトにリンクしています。
https://www.gbj.or.jp/leed/leed-doc/leed_japanese_documents/
なお、住宅を対象とするLEED Homes の「Rating System」の英語版はUSGBCサイトから無料でダウンロードできます。日本語訳はありません。
https://www.usgbc.org/resources/leed-v4-homes-and-midrise-ballot-version
“複合木材評価:複合木材では、カリフォルニア大気資源局の Airborne Toxic Measure to Reduce Formaldehyde Emissions from Composite Wood Products Regulation(複合木材 からのホルムアルデヒド放散規制、 ATCM)の定めに従い、ホルムアルデヒド超低放散( ULEF)レジンまたはホルムアルデヒド無添加レジンについてのカリフォルニア大気資源局 ATCM のホルムアルデヒド要求事項を満たすホルムアルデヒド低放散であることを文書化しなければならない。”
また、上記のカリフォルニア大気資源局の仕様には複合木材の条件としてhardwood plywood、particleboard、medium density fiberboardとの記載があり、プラスチックとの複合製品については言及されていません。
LEED v4のリファレンスガイドには、米国以外での条件として
“For projects outside the U.S., composite wood must be documented not to exceed a concentration limit of 0.05 ppm of formaldehyde (0.06 mg/m2-h when expressed as emission rate) as tested following either EN-717-1:2004, following ISO 16000-3: 2010, ISO 16000-6: 2011, ISO 16000-9: 2006, ISO 16000-11:2006, or following CEN/TS 16516: 2013 either in conjunction with AgBB or with Belgian or French legislation on VOC emission class labeling.”
と記載されおり、ハードルは高いと理解しています。
製品情報に関しては、低環境負荷であることを証明するだけでなく、原料採取や製造工程も含めたLCA、VOC含有量・放散量の開示もクレジットへ影響します。
V2009までは、建材の工事規模に占める金額割合が影響しましたが、Ver.4では金額の多寡にかかわらず建材1種類あたりでカウントするような計算方式になりました。
情報開示を整えた建築材料は複数のクレジットにまたがって加点に寄与できる点も特徴のひとつです。
LEED O+Mの必須事項に「低環境負荷の清掃ポリシー」があり、目的として「空気質、人の健康、建物の仕上げ、建物のシステム、及び環境を損なう化学的汚染、生物学的汚染、及び粒子による汚染のレベルの低減。」が掲げられています。
実現方法には2つの選択肢があります。
1.清掃製品と材料調達、清掃用具について清掃ポリシーを作成
2.米国基準と同等の認定を受けた清掃サービスプロバイダーで清掃
今回のお問い合わせは、2番目で米国基準と同等の基準と認定されている国内の基準があるかどうかということですが、「12ヶ月以内での第三者認定」や「清掃請負業者は、建物の清掃に使用するエネルギー、水、及び化学剤の削減を促進する目標と戦略を策定」などの高いハードルがあるので、実例としては承知していません。
GBJでは日本に同じ意図をもってつくられた同等の基準があった場合は、それを同等として使えるように会員の皆さんと一緒に働きかける活動も進めています。また、別の活動として、マテリアルWGがあり、国内でのLEED関連製品を紹介する準備を始めています。
また、ポリシーの書式についてもある程度の自由度はありますが、正確性・迅速性を要する場合はLEEDコンサルタントへお問い合わせされることをお勧めいたします。
設計段階と建設段階を分けずに一緒に審査を受ける場合でも、初回審査、最終審査、また別費用が必要となるアピール審査のどの段階でも新たにチャレンジする項目(credit)を追加することはできます。
今回のお問い合わせの場合、 LEED BD+C v4クレジットカテゴリー「MR:材料と資源」のクレジット2「建材の情報開示と最適化-製品の環境情報の明示」項目は、 建設関連項目なのでデザイン段階の審査(Design Submittal)に含めることはできません。
建設段階審査(Construction Submittal)の初回審査(Preliminary Submittal)で提出し、不備があれば建設段階審査(Construction Submittal)の 最終審査(Final Submittal)で修正追加をすることになります。それでも却下された場合には、有償のアピールで再チャレンジの最後のチャンスがあります。
審査手順の概要については、USGBCのWEBサイト:Guide to LEED Certification: Commercial BD+C, ID+C, O+M
https://new.usgbc.org/cert-guide/commercial
の「Review」に解説が記載されていますのでご参照ください。
GBJが独自の情報を持っているわけではありません。
LEED-NDのGIB 17クレジットは以下のWEBページからダウンロードしPage 61-84をご確認ください。
https://www.usgbc.org/resources/leed-v4-neighborhood-development-current-version
日本語の資料はございません。 上記は概要版(無料)です。
更に詳しいレファレンスブック(有料)は以下です
https://www.usgbc.org/resources/leed-reference-guide-neighborhood-development-0
Hard copy, $249.00
e-document (PDF), $219.00
です。
その中で、建材の環境性能としての多くの要件が求められております。 その一部に塗料に関する要件も出てきますが、米国の基準が基本であり、要件の内容は複雑で、多岐に亘ります。
もし、内容に関してお知りになりたければ、以下のページにある評価項目概説の日本語版をご覧ください。
https://www.gbj.or.jp/leed_japanese_documents/
案件で使用するとLEED認証に有利になる塗料とするには、メーカーさまがこの評価項目にある塗料関連の認証 (ラベルなど)を取得・維持することが有効です。 内容が複雑で良く理解しているメンバーも少ないと思います。
もし、興味があればGBJに入会頂き、 先導して調査頂ければ幸いです。