LEED 認証システム

 

 

LEED認証システムは、様々なプロジェクトに対応できるようにように考案されています。

認証システムは、それぞれがプロジェクトが認証を取るために必要だと考えられる要求項目を総合した形で出来ています。
プロジェクトチームが取得を目標とする認証システムを決めると、デザインや運営の種類の決定に適当な要求項目(クレジット)を取捨選択してプロジェクトを推進することができます。
いろいろなタイプのプロジェクトに対応できるようにするために、大きく分けて6つの認証システムがあります。

 

 

BD+C ─ Building Design and Construction / 建築設計および建設

 

新築あるいは大規模な改築をする以下の建築物に適用されます。

 

新築または大規模改修:建物の新築、ないしは、既存ビルの大規模改修における、設計施工に適用します。対象範囲には主要な空調設備の改修、建物外装の大規模な改修および大規模なインテリアの改修も含んでいます。

 

テナントビルのオーナー工事:“コアとシェル”と呼ばれ、ビルのデベロッパーが設計と建設を進める部分で、ビル全体にかかわる建築物、設備(給排水、空調、電気、防災など)が対象になります。テナント工事(インテリアなどの)部分は含まれません。

 

学校:K-12(学校グラウンドに立てられる主要な教育設備および付随的な建築物が対象になります。大学などの高等教育施設やキャンパス内の学術目的以外の建物にも使用することができます。

 

小売り:銀行、レストラン、アパレル、エレクトロニクス、スーパーマーケット、アウトレットなど、すべての小売り業用の建築物が対象になります。

 

データセンター:データ処理やストレージ用のサーバラックを高密度に配置するために特別に設計された建築物に適用されます。

 

倉庫と流通センター:品物、製作品、商品、原料など、また個人の所持品のため倉庫や自動倉庫などの建築物に適用されます。

 

宿泊施設:ホスピタリティーと呼ばれ、ホテルなどの宿泊施設、またその他のサービス業で食事の有り無しに関わらず短期の宿泊を提供する施設に適用されます。

 

ヘルスケア:24時間年中休みなく、緊急あるいは長期的に対処する医療行為を入院患者などに提供する病院に適用されます。

 

LEED BD+C 詳細

 

ID+C ─ Interior Design and Construction / インテリア設計および建設

 

インテリア工事のプロジェクトに適用にできます。

 

コマーシャルインテリア:インテリアスペース全般に適用にできます。ただし、小売業商業施設やホテルなどの宿泊施設は除きます。

 

小売り:一般消費者向けの小売りに使われるスペースを対象としています。顧客用のサービスエリア、ショールームや準備室、そのための倉庫部分なども対象になります。

 

宿泊施設:ホスピタリティーと呼ばれ、ホテルなどの宿泊施設、またその他のサービス業で食事の有り無しに関わらず短期の宿泊を提供する施設のインテリアに適用されます。

 

O+M ─ Building Operations and Maintenance / 既存ビルの運用とメンテナンス

 

大きな改修工事を伴わずに、運用やメンテナンス向上のために改善を進めている既存ビルが対象です。

 

既存ビル:一般の既存ビルが対象です。主要施設部分が教育、小売り、データセンター、倉庫と流通に区分されるものは含まれません。

 

小売り:既存の小売りスペースが対象です。ショールーム、倉庫部分を含みます。

 

学校:K-12(幼稚園から高校まで)学校グラウンドに立てられている主要な教育設備および付随的な建築物が対象になります。大学などの高等教育施設やキャンパス内の学術目的以外の建物にも使用することができます。

 

宿泊施設:ホスピタリティーと呼ばれ、ホテルなどの宿泊施設、またその他のサービス業で食事の有り無しに関わらず短期の宿泊を提供する施設のインテリアに適用されます。

 

データセンター:データ処理やストレージ用のサーバラックを高密度に配置するための既存建築物に適用されます。

 

倉庫と流通センター:品物、製作品、商品、原料など、また個人の所持品のため倉庫や自動倉庫などの既存建築物に適用されます。

 

LEED O+M 詳細

 

ND ─ Neighborhood Development / 近隣開発

 

新規の土地開発及び再開発に適用されます。居住用の施設が含まれているかどうかは問いません。企画段階から実際の建設に至るまで、どの段階でも申請することができます。

 

予備認証:プロジェクトが完成前で、進捗状況が企画の段階から建設工事が75%まで完了している段階のどこか途中の状況であれば、予備認証を受けることができます。
この予備認証の措置は、プロジェクトが意図しているサステナビリティの計画を実現することに賛同する入居予定者、投資家、公共団体から資金提供が早い段階で受けられるようにするためです。

最終認証: プロジェクトが完成に近いあるいは過去3年以内に完了している場合、最終認証を受ける申請を出すことができます。

 

LEED ND 詳細

 

HOMES ─ Homes / ホーム

 

戸建住宅・低層共用住宅: 戸建住宅もしくは低層(3階建て以下)のマンションなどの共用住宅に適用できます。

 

中層共用住宅(v4から新設): 中層(4−8階建て)のマンションなどの共用住宅に適用できます。

 

Cities and Communities / シティー & コミュニティ

 

人々のクオリティ・オブ・ライフ(QOL:生活の質)向上を目的とする認証プログラムで、自然生態系、エネルギー、水、廃棄物、交通、その他QOLに関して押さえるべきポイントを網羅する評価の枠組みになっています。いかなる形態、規模、発展段階にある都市やコミュニティにも適用可能で、公共、民間の開発主体の別なく、また新規開発や成熟した既存の街にも適用可能なように制度設計されています。計画、開発、運営という各段階の手法に改革をもたらすものとして、今後、持続可能で責任ある都市/街づくりを目指す自治体経営者や街のリーダー、プランナー、ディベロッパーに利用されることを想定しています。以下に挙げる、計画段階(プラン&デザイン)か既存のエリアか、シティーかコミュニティかの組合せにより、4通りの認証プログラムが選択できます。

 

プラン&デザイン(Plan and Design):計画、設計の段階にある新都市・コミュニティに対する評価基準。

既存(Existing):既存の都市やコミュニティ、または75%以上建設が完了している新設都市、または再開発街区に対する評価基準。

シティー:州、郡、市(日本では都道府県、市町村に)等で規定された行政単位、または場所を指す。アジアなどでは民間部門によって管理する「シティー」も存在する。主な申請主体は、市または自治体の管理機関。

コミュニティ:街区や都市圏など都市化された「シティー」以外の範囲を指す。民間部門によって所有・開発されたエリアは自らシティーと定義していない限りコミュニティに属する。主な申請主体は地域、地区、経済圏、キャンパス、軍事施設など。

 

LEED for Cities and Communities 詳細

 

 

 

LEED v4 Rating System(BD+C, ID+C, O+M) 日本語訳が無料公開されました。

Rating Systemとは、LEED Reference Guide のうち、各必須項目とクレジットの目的や要求事項といった基本的な部分が示されている、各システムの概要を把握できる資料です。

BD+C (建物設計と建設)

ID+C (インテリア設計と建設)

O+M (既存建物の運用-保守)

 

 

詳しくは以下のページもご覧ください。