レジリエンス

 

 

自然災害、経済崩壊、新型コロナウィルスによるパンデミックなど不安、不確定な事象が続く昨今、「レジリエンス」という言葉が注目され、目にすることが多くなってきています。

 

「レジリエンス(resilience)」とは元々、物質の「弾力性」(外からの衝撃・力を吸収して変形した後で、元の形に戻ろうとする性質)を意味する物理学用語です。 そこから派生をし、心理学では逆境や困難からの回復力、生態環境学では気候変動や環境汚染などからの回復力、経済学では経済が落ち込んだ際の元々の経済水準への回復力などとして多岐に使われています。

外からの力が加わっても、また元の姿に戻れる力、しなやかな強さ「レジリエンス」が個人、組織、社会、地域、国、地球規模で必要とされています。 さまざまなリスクやハザードに対して、新しい柔軟な考え方、取り組み、備えを今後進めていく必要があります。

 

「レジリエンス(回復力、強靭性)」という概念はSDGsにも登場し、またグリーンビルディングの概念の拡大に呼応しレジリエンス評価はLEEDやGRESBにも組み込まれています。