次期WELLバージョンの先行公開

 

本ドラフトは、過去1年にわたるコミュニティとの対話および、世界中のプロジェクトチームやレビュー担当者からのフィードバックをもとに作成されている。現在、2026年5月1日までパブリックコメントを受け付けている。
本記事では、「One WELL」ビジョンを踏まえ、新しい標準によるその実現方法を解説するとともに、用語、スコアリング、プログラムルールに関する主な変更案をまとめている。これらの変更は、今年後半の登録開始にあわせてWELL Program Guidebookに反映される予定である。

 

パブリックコメントへの参加
現在、次期WELL Standardはパブリックコメント期間中にあり、ユーザーは提案されている内容に対してフィードバックを提供できる。
対象には、標準の構造、用語、ユーザー体験、プログラムルールなどが含まれる。
このプロセスを通じて、実務に即したより良い標準へと改善されることが期待されている。

 

WELL Standardの概要
WELL Standardは、人々の健康とウェルビーイングを向上させるための科学的根拠に基づくフレームワークである。
建築環境や運用、ポリシーを通じて、人の健康に直接的な影響を与える要素を体系的に整理している。
多様な建物タイプや組織に適用され、近年その活用範囲は大きく広がっている。

 

One WELLのビジョン
今回の改訂は「One WELL」というビジョンのもとに進められている。
これは、これまで分かれていた複数のプログラムや適用方法を一つの統合された標準へとまとめる取り組みである。
目的は、よりシンプルで一貫性があり、使いやすいシステムを提供することにある。
統合された構成:新しいWELL Standardでは、構造が整理され、統一されたフレームワークが採用される。
従来の複雑な構成を見直し、すべての要素を一つの体系に統合することで、理解しやすさと運用の一貫性を向上させている。
これにより、異なるスケールや用途でも同じ考え方で適用できるようになる。
明確化された内容:用語や記述が整理され、各要素の意図や目的がより明確に示されるようになった。
これにより、ユーザーは各施策の意味や効果を理解しやすくなり、意思決定や実装が容易になる。
また、構造の整理とあわせて、全体の読みやすさも向上している。
継続的に更新される仕組み:新しいWELLは、固定された基準ではなく、継続的に進化する仕組みとして設計されている。
最新の科学的知見や実務の変化を反映しながら、定期的に更新されることを前提としている。
これにより、長期的に価値を維持し続ける標準となることを目指している。
よりスマートな仕組み:デジタルツールやユーザーインターフェースの改善により、WELLの利用体験が向上する。
比較機能や変更履歴の可視化などが導入され、より効率的に理解・運用できるようになる。
また、意思決定を支援する情報提供も強化される。

 

開発中の領域
一部の領域については現在も開発が進められており、今後さらに詳細が追加される予定である。
これには新しいトピックや拡張的な戦略が含まれ、最終版に向けて継続的に検討が行われている。

 

 

IWBI記事 原文(2026年3月10日)

https://resources.wellcertified.com/articles/one-integrated-standard/

関連記事