WELL AAP/EP (日本国内対応)

WELLは元々米国で開発されて、また評価に米国の基準を多く参照しているので、日本では使いにくく、認証を取ってもあまり意味がないのではないかといった誤解があります。実際にはWELLは世界中で使われていて、国の境界を越えてグローバルに比較できる認証システムとして世界中に認知されています。評価基準や評価結果が世界中で使えるようにする一つの重要な仕組みは、WELLが各プロジェクトに達成してほしいとしている水準を満たすための方法に、各国や地域の基準を取り入れることが出来るオプションを設定していることです。もちろんそれらはWELLで設定されている「達成すべき意図」を十分に理解し、同様の成果が期待できる方法でなければなりません。

GBJでは法人会員・個人会員の皆さんからの応援・フィードバックを活かしながら日本で使えるWELL AAP/EPを進めています。

 

 

 

 

WELL AAP/EP

WELL AAP/EP (Alternative Adherence Paths オルタナティブアドヒアレンスパス、Equivalency Proposal イクイバレンシィプロポーザル)は、IWBI(International WELL Building Institute インターナショナル ウェル ビルディング インスティテュート)が許可した代替案を通じて機能要求を満たすための方法です。LEEDと同様にWELLの要求基準もその多くが米国の基準を参照していますが、それぞれの要求基準が求めているものと同様の成果をそれぞれの国や地域ですでに使われている基準や方法で可能であると証明できる場合に、それらのアプローチを取ることができます。

 

IWBIでは、更に次のように説明しています。(参考訳)

「WELLビルディングスタンダードの各機能は、人々の健康、快適性または知識に影響を与える問題に対処するように設計されています。 健康を改善するための多くの機能は、各国の政府標準またはその他の標準設定機関によってサポートされています。 いくつかの機能は、教育や企業文化を通して行動を変えることを意図しており、肯定的なライフスタイルを選択するための情報やサポートを提供しています。AAPは、既存の機能要件を満たすことが難しいユニークで微妙で複雑な要素を持つプロジェクトに適しています。 提案には、提案された方法が関連する背景情報やサポート文書を含めて、その機能の意図をどのように満たしているかについての明確で実証された証拠が含まれている必要があります。」

 

また、EPに関しては、次のような説明があります。(参考訳)

「米国以外の国で登録されたプロジェクトは、WELLで概説されたものとは異なる国や地域の規制および基準に基づいていくつかの課題に直面する可能性があります。 IWBIは、同等性提案(EP: Equivalency Proposal )を通じて、プロジェクトが存在する国や地域で既に使われている関連性の高い同等の基準を使用して申請することを各プロジェクトに進めています。 EPは、最終的なプロジェクトの審査の前に、既定の機能要件の代わりに同等の標準、法規、または慣行に関わる承認を受けるために正式に出される提案です。」

 

GBJのWELLワーキンググループが取り組んで、すでにAAP、EPとして成立しているものは次のようなものがあります。

 

AAP

・エルゴノミクス: シートの調節機能に関して:HFES 100 基準または BIFMA G1 ガイドラインの代わりに、日本人の標準的な身体サイズに適した寸法でも認めてもらう可能性について。

 

EP

・バリアフリー規定に関して:Americans with Disabilities Act (ADA)の代わりに「福祉の町づくり条例」が使える。

・空気質に影響するコピー機の認証に関して:Blue Angel(ブルーエンジェル)の代わりにエコラベルNo.155が使える

 

また現在取り組んでいるものは次のようなものがあります。

・食品アレルギーに関して日本の食品表示法(2015/4改訂)で代替できないか(申請中)

・責任ある食品生産・持続可能な農業に関して日本での「有機JIS」マークで代替できないか(申請予定)

 

GBJは、IWBIのGlobal Marketing Partnerとなり(https://www.wellcertified.com/en/articles/new-global-market-partners-accelerate-promotion-buildings-help-people-thrive)これからもWELL認証がより日本で使いやすくなるように活動していきます。