IWBI Signature Interview Series:職場を再考する
神経多様性を取り入れた視点でより良い空間をデザインする対話

 

神経多様性に配慮した職場づくりを推進する、受賞歴のある著者であり、著名なデザインリーダー、ケイ・サージェント氏との対談

 

ケイ・サージェント氏は、世界的に有名な建築設計会社HOKにおける長年のデザインリーダーであり、インテリア部門のシンクリーダーシップ・ディレクターとして、人々が活き活きと働ける職場環境への変革に取り組んできた。
彼女の専門は、建築、人間行動、インクルーシブデザインが交差する領域であり、今日の組織が「健康・ウェルビーイング・帰属意識」を重視する中で、ますます重要性が高まっている。

 

しかし、現実には多くの職場が「平均値」に合わせて設計されており、認知的・感覚的なニーズが異なる人々(=神経多様性を持つ人々)を取り残している。
サージェント氏は、受賞した著書『Designing Neuroinclusive Workplaces: Advancing Sensory Processing and Cognitive Well-Being in the Built Environment ~建築環境における感覚処理と認知的ウェルビーイングの推進~』の中で、ある人にとっては「少し不便」なデザインが、神経多様な人にとっては「明確な排他性」になりうると述べる。そうした職場では、彼らの参加、生産性、ウェルビーイングが損なわれてしまうのだ。

 

この本では、実践的なガイダンスと新しい視点を通じて、神経多様な人を支援しつつ、すべての人が活躍できる空間のデザイン方法を提示している。

 

サージェント氏はこの分野における深い専門性と洞察力を持ち、複数の著名なアドバイザリーボードに所属。健康やサステナビリティ分野の専門家とも密接に連携しており、神経多様性に関する研究が評価され、IFMA(国際施設マネジメント協会)優秀著者賞も受賞している。
今回の対話では、著書の背景、職場環境をどう改善できるか、そして誰もが活躍できる空間づくりに私たちがどう貢献できるかを深掘りした。

 

IWBI記事 原文(2025年7月10日)

https://resources.wellcertified.com/articles/iwbi-signature-interview-series-rethinking-workplacesa-conversation-on-designing-better-spaces-through-a-neuroinclusive-lens/

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