ENERGY STAR住宅は連邦税額控除により2024年に記録的な伸びを示す

 

消費者製品のENERGY STARラベルは、広く認知されています。米国では、給湯器からテレビに至るまで、毎日平均 80 万台のENERGY STAR製品が購入されています。これらの購入によるエネルギー費用の節約額は、年間420億ドルに上ります。
このプログラムが高性能な新築住宅を認証していることはあまり知られていませんが、これにより住宅購入者は、ENERGY STAR認定住宅を購入することで、一生涯のエネルギー節約を享受できるなどのメリットを確信できるようになります。
最近まで、ENERGY STAR住宅プログラムの認定件数はほぼ横ばいで、10年以上にわたり年間約10万件の範囲で推移していました。しかし、2022年に成立したインフレ削減法(Inflation Reduction Act)に含まれる住宅建設業者向けの税額控除の改正により、その状況は急速に変化しています。

 

この奨励策は、米国議会による撤廃の危機に直面していますが、住宅建設業者に対し、ENERGY STAR基準で建設された住宅1戸につき2,500ドルの連邦税額控除を提供しています。さらに、より高い基準である米国エネルギー省の「ゼロ・エネルギー・レディ・ホーム(ZERH)」基準で建設された場合、5,000ドルの税額控除が適用されます。

 

この制度は効果を発揮しました。EPAのデータによると2022年には、米国で建設されたENERGY STAR認定住宅は142,000戸未満でしたが、2年後の2024年には、改正された税額控除の影響で、その数は約350,000件に急増しました。

 

USGBC articles 原文(2025.4.1)

https://www.usgbc.org/articles/energy-star-homes-see-record-growth-2024-under-federal-tax-credit

関連記事