第56回GBJセミナー[講師の音声付資料] はじめてのLEED : 入門編

 

2020年1月27日(月)開催 

 

第56回GBJセミナー

 

今回は、LEEDの入門編ということで、たくさんのお申込みをいただき、当日会場でも50名近くのご参加をいただく大盛況でした。

Amazon Japanの勢力(高山)知可子さんを講師に迎え、「グリーンビルディングとは何か」「なぜ注目を集めているのか」を紐解くところから、お話が始まりました。

その後、世界各国のLEED認証取得状況、LEEDにはどんな種類があるか(BD+C、NDなど)や、どのようなクレジットがあるかなど、簡単な解説をいただきました。

「日本は米国を除いたトップ10に入っていない」、「中国ではこの1年で300件、1000万平米が認証取得された」などが印象的でした。

また、LEED v4.1のクレジットについては「全て解説すると10時間コース!」とおっしゃいながら、非常にコンパクトに、分かりやすくお話くださいました。

次は、日本国内のLEED認証事例の特徴・傾向を、BD+C、ID+C、O+M、ND、HOMESなどの認証タイプごとに分けて概観。それぞれの認証タイプで、どんな企業の認証取得が多いのか、建物用途や立地はどうかなど良く分かり、改めて勉強になりました。

その後は、Woonerfの水谷佳奈さんを交えて、Q&A形式で補足情報を。認証のプロセスやプロジェクトの必要期間、施主の立場として持っておくべき要件、認証の有効期限の話など、基礎的だけれど実は皆が聞きたかった内容を対話形式でカバーしました。

最後は、会場や遠隔受講の方々からも積極的なご質問が聞かれ、盛況の中、まだ雨が雪に変わる前に皆さん帰途へつかれました。

 

<募集時セミナー案内はこちら>

 

講師の音声付資料

講師: 勢力(高山) 知可子 氏  (Amazon Japan G.K)

 

ビデオを個別に閲覧する場合はこちらから(会員向け)

 

Q&A

 

Q1. 小規模のインテリア内装プロジェクトで、空調や給水など設備をビル側が負担している場合は、LEEDの必須要件をクリアできるのか?

 

ID+Cはテナントやビルの1部でも取得できる。ビル側の設備の情報が必要となる。必須要件は、ビル側設備でも満たすようにする必要があり、たとえば換気量などはビル側で満たしていないと難しい。

 

Q2. もう少し具体的に言うと、百貨店のワンコーナーだと取得は難しいか?

 

百貨店のワンコーナー(壁仕切りなし、柱の周りにそれぞれのメーカーがカウンターを設けているような事例)は、知っている限り見たことが無い。 仕切りがないため、空調、照明などの区分や、計測区分など明確な境界の設定が難しいことが一因と思われる。 一方で、一区画でも店舗ごとに壁の仕切りがあり他と空間が分割できている場合は、ビル側の協力も必要であるが、取得できる可能性はある。

 

Q3. 換気は一般より強化されたものが必要なのか?

 

LEEDはASHRAE基準を使っており、用途による必要量を満たす必要がある。床面積あたり何人ということが決まっていて1人当たりの換気量が決められている。さらに、ASHRAEでは居室でなくても、材料から有害物質が出ることを考慮し、床面積あたりの換気が必要となる部分がありその両方を満たさなければならない。

 

Q4. LEED GAの資格取得に向けて効率的な勉強方法や参考資料などがあれば教えてほしい

 

GBJセミナーで受験対策がテーマとしたものが過去にあるので、そのビデオを見ていただくのもよい(会員限定)

また、GBES(Green Building Education Service)のWEBサイトで過去問を解くことができる。  LEED GAの受験準備に有用な「LEEDコアコンセプトガイド」の日本語版はUSGBCのWEBサイトから購入できる。  また、GBJのWEBサイトにも資格の概要、資格に関するQ&Aがあり、資格に関する情報が掲載されている。

 

Q5. 資料(P35)の図「アップデートされるLEED」の中にWELLやGRESBが書かれているが、LEEDとの関係性について教えて頂きたい

いずれもGBCIが手掛ける認証であり、どの時点で出されたのか参考に入れている。GRESBは建物単体の評価ではなく、ファンドや株式単位となる。会社の持っている建物がどのくらい環境認証を取得しているか、会社が環境・社会に対してどのような取り組みをしているかなど、会社のポートフォリオ全体で評価するようものとなっている。WELLは人の健康に焦点を当てた建物や運用の評価となっている。

 

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